ゼット・エフ・ジャパン株式会社
商用車テクノロジー 営業 堀角 和貴 様

1915年創業ドイツ フリードリヒスハーフェンに本社を構えるZF Friedrichshafen AG(以下、ZF)の日本法人となるゼット・エフ・ジャパン(以下、ZFジャパン)。自動車機器サプライヤーとして世界中の自動車メーカーに先進技術を提案しています。
2018年のジャパントラックショーに初出展した同社に、出展後の反響や今後目指す姿をうかがってきました。

御社製品やサービスの概要について教えてください。

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ゼット・エフ・ジャパン株式会社
商用車テクノロジー 営業 堀角 和貴様

ZFジャパンは1980年に設立され、駆動系、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で多様な製品を世界中の自動車メーカーにご提案してまいりました。2015年にはTRWオートモーティブ社と統合し、それまで当社の強みだったトランスミッション、アクスル、シャシ、ディファレンシャルなどに加え、現在ではカメラ・レーダー、ステアリングの分野まで幅広い製品群がございます。
その高い技術力は乗用車、商用車にとどまらず、建設機械、農機、鉄道、船舶、風力発電など世界中の様々な分野に活用されています。近年では、特に電動化、ハイブリッド技術、軽量化、コネクテッド・ビークル(インターネット常時接続車)など新しい分野の開発にも力を入れており、人、車、環境すべてにとって持続可能な車社会の未来づくりに貢献しています。
ジャパントラックショー2018においては、商用車部門の主力製品である大型車向けトランスミッションと合わせて提案するハイブリッドシステム、小型トラック向け8速ATと商用車向けのカメラやレーダーも展示し、幅広いご提案が可能であることをPRしました。

ご出展の経緯や目的はどのようなものでしょうか。

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ZFジャパンブースの様子

これまでさまざまな展示会に出展してきましたが、商用車、特にトラックのエンドユーザー様と直接コミュニケーションできる機会はほとんどありませんでした
そこで、直接生の声にふれられる機会や、実際に各パーツを目で見て触れていただくことで、ZFのテクノロジーを知っていただける機会を探しておりました。
そしてもう一つ、日本においてZFは古くからトランスミッションのサプライヤーとしてF1好きやクルマ好きの方には広く知っていただいておりますが、トラックやバスなどの商用車向け製品についてはまだまだ認知度が高くありません。ジャパントラックショーは私たちの技術力を知っていただきたい方々に向けて、直接アピールができる展示会だと思い、出展を決めました。

実際にご出展いただき、反響などはいかがでしたか?

実際に弊社製品を搭載したトラックをご使用されているドライバーの方やオーナー様、または競合他社製品をお使いの方から率直なお声をお聞きしたり、ディーラーの皆さまとディスカッションしたりと、とても有意義な3日間となりました。
本社がドイツのためヨーロッパでの最新技術や業界トレンドをご紹介し、今後日本における展望やZFが実現可能なテクノロジーなどをお話して、それに対する貴重なフィードバックもいただけました。

今後御社が目指すビジョンはなんですか

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ZF全社で取り組むスローガン

ZFは「Next Generation Mobility」というミッションの中、”ZERO ACCIDENTS”(交通事故ゼロ)と”ZERO EMISSIONS“(エミッションゼロ)が大きな目標として掲げています。
この目標を達成するために、私たちは「See-Think-Act」(見て、考えて、動かす)というメッセージを掲げています。これは、先進運転支援システムと自動運転を支えるいわばクルマの目・頭・体となるキーデバイスを全てラインアップしております。
私たちは長年培ってきた高い技術力をもって、その一つ一つを結集する事で「See-Think-Act」が完成し、より快適で事故のない社会の実現を目指していきます。
今後弊社のテクノロジーがトラックだけでなく、バスや特装車、農作業車など様々な分野に応用され、より多くのユーザー様に当社の技術力を実感いただければと思います。

次回ジャパントラックショー2020への期待をお聞かせください。

トラックショーというと、一般的にトラック“本体“が注目されがちですが、それを支えるテクノロジーの数々をエンドユーザーの皆さまが直接見ることはなかなかできません。それらを実際に見て触れて、感じられる展示会であるといいなと思います。
ZFは今後も安全、効率化、自動運転という業界のメガトレンドに対応し、私たちの掲げるビジョンを体現し続けたいと思います。
展示会ではそういった私たちの想いを、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。

-堀角様、貴重なお話をどうもありがとうございました。

協力:ゼット・エフ・ジャパン株式会社